こんにちは。akira(@akiragraph)です。
2021年10月に発売されたLAOWA Argus FF II 35mm F0.95をレビューしたいと思います。
価格は少し高いですが、満足できるレンズです。
APS-Cレンズだと33mmのレンズはたくさんありますが、フルサイズ対応のレンズだとこのレンズが初めてではないでしょうか?
35mmと近い焦点距離なのですぐに使いこなすことができました。
F0.95とものすごく明るいレンズなので夕方になっても手振れをすることなく撮影することができます。
あとで書きますが欠点も多いレンズです。
LAOWA Argus FF II 35mm F0.95について
公式サイトにとべばわかりますが、ここでもわかりやすく表にしておきます。
焦点距離 | 35mm |
---|---|
絞り | F0.95‐F16 |
フォーマット | フルサイズ |
レンズ構成 | 9群14枚 |
絞り羽根枚数 | 15枚 |
最短撮影距離 | 50cm |
最大撮影倍率 | 0.1倍 |
フォーカシング | マニュアルフォーカス(MF) |
フィルタースレッド | φ72mm |
サイズ | 約φ76.8mm×103mm |
質量 | 約755g(※2) |
マウント | Sony FE Nikon Z Canon RF |
LAOWA公式サイトのリンクを貼っておきます。仕様が変わる可能性もあるので詳しい情報については公式サイトを見てください。
外観
まずはレンズの外観を見ていきたいと思います。
私としては好みの外観です。
Argusの文字が黄色でかっこいいですね。
クリックとデクリックを選ぶことができます。
私としては嬉しい点です。
ただし、クリックにした際クリック感があまりなく微妙なところがありました。
デクリックにすると絞りを変えるときに金属がこすれるような音がしてしまうため動画撮影では微妙かもしれません。
しかもクリックにしてるかデクリックにしてるのかぱっと見わからないのは微妙な点の1つです。
カメラにつけるとこんな感じです。
重心がレンズの前側にあるようでレンズが床についてしまいます。
フードをつけるとこんな感じです。
フードは結構小さめです。こういうところをあまり気にしていないのかフードをつける時と外すときに結構な力が必要です。
こういう細かいところまでに気を配ってくれると嬉しいですね。ちなみにフードを外すとき壊れるんじゃないかと思うくらい力強く引っ張らないと外れません。
カメラとのデザインがマッチしているのでいいですね。違和感ない見た目なので所有している上での満足感があります。
LAOWA Argus FF II 35mm F0.95 作例写真
今回も東京駅から撮影していきます。
最近東京駅に行くことが増えてきたので似たような構図になってしまいます。
わざとビルに反射している太陽を入れてみました。
このくらいだいとフレアやゴーストは出ないようです。
最初はなかなか33mmという画角にピンと来なかったのですが、段々と慣れてきました。
普段から35mmを使用しているということもあるからでしょうか?
色味はほとんど変えていないのですが、すごく私好みの色味をしてくれるレンズです。
太陽がこのビルに強く反射しているのですが、こちらもフレアとゴーストが出ないですね。
厄介なレンズは直接光ではなく反射光に対して盛大にフレアとゴーストが出るレンズなのですが、このレンズは結構優秀なコーティングがしてあるようです。
このビルは50mm以上で撮影すると面白く撮影できる場所です。ビルの形が良くて私はよく撮影に来ます。
シネマレンズのようにピントが取りやすいので簡単にピントを合わせることができます。
ただし、ピントリングが結構回るので慣れないと難しいかもしれません。
電子接点を搭載してくれていればカメラと連携ができて距離指標が出せるため、ピント合わせがもっと簡単にできていたかもしれません。
中心の解像はすごく良いですね。
このレンズは中心の解像度を高めるかわりに周辺の解像度をある程度妥協しているようです。
妥協しているから悪いというわけではなくどこを強化してどこを犠牲にするかだけの話だと思いますのでこれはありです。
F0.95というポテンシャルもありますからね。どうしてもどこかは犠牲にしなければいけない部分があったのでしょう。
この写真は反射している太陽を真ん中にして撮影したのをLightroomでシャドウ持ち上げハイライトを下げた写真です。
結構厳しい条件で撮影しているので顕著に出てくれていますね。
F値は開放のF0.95で撮影をしております。
F0.95でこのくらいなのであれば良い方だと思います。
開放ではなく1段絞ればあまり出なくなるのでいいですね。
F9まで絞って撮影しました。
光芒はそこまで綺麗ではなかったです。本当は夜景を撮影してその際に絞って撮影をしたかったのですが、なかなか撮影する機会もないため次回撮影できたときに写真を追加できればと思います。
オールドレンズを使用したようなフレアが出ました。最近のレンズはコーティングがすごく良いのでここまですごいフレアは出なくなっております。
解像度も高くF値も明るくてフレアの形が綺麗なレンズはオールドレンズでもなかなかないため、こういったレンズを1本持っておいてもいいなと思わせてくれた瞬間でした。
最短撮影距離の50cmでF0.95開放で撮影しております。
最短撮影距離付近を開放で撮影するとソフトな描写をしてくれます。
なかなか面白いなと思いました。
比べるとわかりますが、絞ると最短撮影距離付近でもソフトな描写にはならないです。最近こういったレンズはあまりなく優等生レンズばかりが出てくるのでこういったのもレンズの個性になるのかなと感じました。
太陽が画角外の正面上部にあると綺麗なフレアが出てくれます。そこまでわかりやすいものではないですが、これも私好みです。
F0.95という明るさは色々なおもしろいボケを演出してくれます。
機械の部品などを撮影してもいい感じにしてくれます(語彙力)
この写真も開放のF0.95で撮影しました。
面白い木があったので上を向く形で撮影してみました。
このレンズは光を綺麗に写真として残してくる気がします。単焦点レンズということもあるからでしょうか?
私が普段使用しているFE 24-70mm F2.8 GMより綺麗に光を写し出してくれています。
周辺減光は結構あります。
スナップ用レンズとしては周辺減光は味だと思いますので私の中ではこれもありです。
中心を自然と見るような形になるのでわざと出すのもいいですね。
レンズ自体の色味もやはりいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
欠点はあるものの他のレンズにはない個性がある非常に楽しいレンズだと思いました。
- デザインが良いので所有欲が高まる
- クリックとデクリックを選べるのが嬉しい!
- ボケ味が綺麗
- スナップレンズとして良い個性がある
- レンズ自体の色味が綺麗
- 値段が少し高い
- 電子接点が欲しかった
私が感じたことを上にまとめてみました。
もっと使い込んでいく上で個性を見つけられるかもしれないので見つけたらまた記事にしようと考えています。
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